市販されている手帳には、一般的なスケジュール帳だけでなく、一部の用途に特化した商品もあります。今回ご紹介するのは、受験生を応援する、中高生のための学習・受験手帳「sumate-スマテ-」です。「sumate」は㈱MONO-LAB-JAPAN(名古屋市中区栄)が開発したスケジュール手帳で、受験に向けた様々なツールが盛り込まれています。

東大生と共同開発した受験生のための手帳

 「sumate-スマテ-」が生まれたのは2012年のこと、中高生が「志望校に合格するために」というテーマのもと開発を始めました。開発には、東京大学大学院教育学研究科教授の牧野篤先生も参画し、現役東大生の受験体験を徹底的に分析。受験に成功するためのメソッドを網羅した手帳を目指しました。行き着いたのは「生活リズム」と「時間管理」の重要性。塾や参考書選び、勉強量だけでなく、自分で管理しながら時間の質を高める生活リズムづくりが合格を左右する重要な要素となるということです。東大生の時間の使い方や経験、受験哲学を徹底的に反映したことで、この手帳を使うだけで受験に勝つための習慣を手にいれることができます。

受験生のための機能

受験生のために開発された「sumate-スマテ-」だからこそ、他の手帳にはない「sumate」ならではの機能がたくさんあります。

●共通テストまでの時間を常に意識できる

 受験生にとって最も重要な試験「共通テスト」。ここが目標の一つとなることは間違いありません。そこで、「sumate」では共通テストまでの残り期間を全ページに記載しました。マンスリーページには、毎日の残り日数、ウィークリーページには残り週数を記載することで、常にタイムリミットを意識することができ、ゴールから逆算した学習計画を立てることができます。

●年間計画表を使って全体のスケジュールを一元管理

 「sumate」を使う上で最初に記載すべきページが年間計画表です。1年間の学習計画や模擬試験の日程などを書き込むことで、最終的な目標である「志望校合格」までのロードマップを作ることができます。目標までの時間的な位置関係を把握すると、いつまでにどこまで進んでいなければならないのか、どの時点でどのレベルに達していなければならないのかを逆算することができ、細かな目標設定につなげることが可能となります。

●月間目標を立てて中期的な計画を

 マンスリーページには「今月の目標」の記載欄がついていて、1か月間の中期的な目標設定をすることができます。年間計画表に則って、そのひと月の目標を設定し、着実にロードマップを歩むための手助けとします。そのために必要な事項は「To Do List」に記載しましょう。できたものにチェックを入れていくと、進捗とともに達成感を得ることもできて効果的です。その月が終わったら、1か月の「振り返り」をしましょう。しっかり反省をすることで、次の月に向けた改善をはかることができます。

●毎日の生活リズムを管理して質の高い勉強を

 ウィークリーページの「今週の目標」を記載する箇所には、年間計画表・マンスリーページで記載した目標をさらに落とし込んで、1週間に達成すべき目標を記載しましょう。1週間が終わったら、しっかりと「振り返り」をして、良かったことや学習成果の確認、翌週へ持ち越してしまった課題などを整理しましょう。また、毎日の欄にチェックリストもついています。その日の課題や忘れてはいけない予定を記入して有効活用してください。

「sumate」のウィークリーページ

 ウィークリーページはあらかじめ時間軸がついています。何時から何時までがどのような予定なのか、すべて記載してください。すべての曜日が同じ時間軸ですので、生活リズムが整っているかどうか一目瞭然です。「生活リズム」を整えることは受験に勝ち抜くために重要です。厳しい受験を勝ち抜くためには、たくさんの学習量をこなすことも必要です。しかし、長時間集中し続けるのは至難の業です。集中した状態で学習を続けるためには、限られた時間の中で、いかに質の高い学習をするかを考えることも重要な要素なのです。そのために、生活リズムを整え、自分自身で時間を管理できるようになりましょう。生活リズムを自らの意思でコントロールすることで、学習の質は向上し、おのずと学習量も増えてきます。

●毎日つける自己判定で感情をマネジメント

 ウィークリーページには毎日の自己判定欄があります。1日の満足度を記入してください。記入欄には、自身でマークや記号を決めて一目でわかるように記入しましょう。また、0~100%で達成度も自己評価しましょう。満足度では感情を、達成度では進捗を反省することで、自分の感情と進捗の関係に気づくことができるはずです。感情に流されず落ち着いて学習に取り組むことも必要です。日々の達成度を確認しモチベーションを高めながら質の高い学習にしましょう。

●「パワーアップ・コーナー」で反省と記述対策

 日々の記録の最後には「パワーアップ・コーナー」が用意されています。ここでは1日の反省だけでなく、その日心に残った出来事や、家族・友人と対話した内容を1行で書き留めてください。1行で記入することで、短い文章で完結にまとめるクセをつけます。出来事を短い文章にまとめるためには、話を整理する能力や判断力が不可欠です。パワーアップ・コーナーは単に短い日記欄なのではなく、思考力・判断力・表現力を鍛えることに繋がる特別なコーナーです。

「sumate」のパワーアップ・コーナー

●模擬試験の結果を分析  

 「sumate」には「成績記録表」がついています。全10回分の模試の結果を記録できるようになっており、偏差値の変遷が一目でわかります。うまく学習できている教科とそうでない教科を分析し、次のテストで偏差値が上がるように努力してみましょう。

ゴールは受験ではない。社会で生き抜く力を鍛える

 「sumate」を実践していくと、目的までの時間を意識した学習計画を立て、生活リズムを整え、進捗をチェックするという行動が自然に行われるように設計されています。これは、【PDCAサイクル】と全く同じ工程です。PDCAサイクルは、ある目標に向けて、①計画を立て(PLAN)、②実行し(DO)、③反省と評価して(CHECK)、④方法を改善する(ACTION)という4つの工程を繰り返すことで生産性を高め、継続的に活動を行う考え方で、社会の基本となっています。「志望校合格」という大きな目標に向かってPDCAサイクルを経験することは社会人となった時に大きな強みとなります。

また、パワーアップ・コーナーなどで毎日1行日記を書いたり、対話や論文のテーマを書き留めたりといった活動は、インプットした情報を自分なりに要約しまとめる力をつけてくれます。要約には答えを覚えるだけではなく、思考力や表現力が必要です。今後AI時代が加速し、世の中の構造が大きく変化していく中で、AIに負けない思考能力を養うことができるはずです。  「sumate」は受験対策手帳としてだけでなく、社会で生き抜くために必要なエッセンスが自然と身につくような手帳なのです。

1、2年生もぜひ手に取ってほしい

 ここまで、3年生を中心に話を進めてきましたが、私たちはぜひ1、2年生にも「sumate」を使ってほしいと考えています。受験に向けた様々な取り組みは3年生からでなければできないことではありません。1年生でも、2年生でも、いつからでも始められます。3年生になってから急に習慣を変えようとしてもうまくいかないかもしれません。早いうちからトライアルを繰り返し、自分なりの「sumate術」を作り上げてほしいと思います。