ここ数年、社会環境が大きく変化する中で「SDGs」という言葉が浸透してきました。日本でもSDGsを掲げ、課題解決に取り組む企業が増え、企業ウェブページには「SDGsの取り組みについて」といったページがよく見かけられます。一方で、会社がSDGsを掲げていても、社員に意図が浸透していない例や、ステークホルダーに伝わっていない例も多く見受けられます。そこで、今回はオリジナル手帳を使ってSDGsの社内浸透を目指す方法をご紹介します。

オリジナル手帳をつかって、SDGsを浸透させるメリット

企業がオリジナル手帳を作るメリットは、大きくまとめると4つあります。

  • 会社の姿勢をアピールできる
  • 社員が活動内容を目にする機会が増える
  • 社員一人ひとりの目標設定と活動を促すことができる
  • 定期的な改善をし続けることができる

<会社の姿勢をアピールできる>

社員にSDGsを浸透させるためには、まず会社の想いを理解してもらうのが一番です。セミナーや研修会もそのための方法ですが、一時的なものになりがちなため、長期的にアピールできる「モノ」があると効果が続きます。そこでピッタリなのがオリジナル手帳です。オリジナル手帳を作ること自体が「会社がここまで本気で取り組んでいるのか」という良い印象を与えるきっかけになりますし、手帳であればだれでも使いやすく業務にも生かすことができます。取引先などで社員が使っていれば、クライアントの目にもとまって話題になったり、会社の評判をあげたりすることもあるでしょう。

<社員が活動を目にする機会が増える>

浸透には、繰り返し活動方針を目にすることが重要です。何度も目にすることで自然に意識の中に刷り込まれていきます。そこで、オリジナル手帳の見やすい場所に大きく掲載し、目に触れる機会を増やしましょう。簡単な標語や、SDGsの基礎知識などであれば、カードを作って手帳カバーのポケットに差し込んで使ってもらうのも良い方法です。毎日何度も開く手帳だからこそ、SDGsを意識してもらう回数も増やすことができます。

<社員一人ひとりの目標設定と活動を促すことができる>

さらに踏み込んで、オリジナル手帳の中に自身の目標設定と達成率を確認できるSDGs達成シートをつけると活動の効果が大きくなります。社員自身が自分で考えて目標設定をするので、会社からの押し付けではなく、自分事としてとらえてもらいやすくなります。目標は大きなものでなくてもよいと思います。例えば、「無駄な印刷を減らす」「冷房の設定温度を下げすぎない」といった簡単にできるものでも十分です。こういった目標を記載する項目があるだけで、社員一人ひとりが考えるきっかけになることでしょう。また、それをどれだけ実行できたか確認するチェックリストをつけたり、グラフ記入ができたりするような工夫しておくと、社員の行動が習慣化でき、より大きな効果を生むことが可能になります。

<定期的な改善をし続けることができる>

活動を続けているとよかった活動とうまくいかなかった活動がでてくると思います。また、ゴールに近づくにつれ、活動内容そのものがブラッシュアップもされることでしょう。オリジナル手帳はこうした段階でも有効です。手帳は一般的に1年単位で作成されるものです。1年経ったら、効果測定をして、その段階の活動にコミットした内容にアップロードしていきましょう。フォーマット自体が大きく変わるわけではないので、社員にも継続感を意識してもらいながら改善をすることができます。

対象は社員だけではない!取引先へのノベルティにも活用できる

手帳は年末の挨拶に使う粗品としても効果的です。カレンダーなどよりも実用的で、印象に残すことができます。そこで、会社のロゴと一緒に、SDGsの取り組みを記載したオリジナル手帳を作成し、社外へのアピールにも有効活用しましょう。活動を広くアピールしていくことでクライアントの評価も高まり、受注が増えるかもしれません。

まとめ

今回はオリジナル手帳をつかったSDGsの社内浸透について考えてみました。オリジナル手帳は様々な工夫を施すことで企業の特色を生かした使い方ができると思います。企業独自の視点でオリジナルの要素を作りこみ、社員への浸透を図っていきましょう。


参考:外務省『JAPAN SDGs Action Platform』SDGsとは?